教員を辞めたい…疲れた…と考えた理由5選!退職を検討する人へ。
うーん、一言でいうとすれば「仕事と子育ての両立が難しい」かな。
どんな点で難しかったのか詳しく教えて。
2024年3月、教職と子育ての両立に悩み、退職。
現在は専業主婦。
教員を退職した経験についてや、小1娘の日々の子育ての色々での気づきをつづります。
読者の方にとって有益な情報となるようにわかりやすくまとめていきたいと思います!
こんにちは!
私は公立高校英語教諭を10年以上経験し、このたび退職をしました。
この記事を読むと
- 退職を考えたきっかけ
- 教員を辞めた理由
についてわかります。
実体験をもとに書いていきたいと思います。
「教員の仕事が辛いな。辞めたいな。」と思っている人は、この記事を読み自分が辞めたいと思っている理由は何か整理するきっかけにしてみてください。
教員退職を考えた理由:きっかけは子育て
私は公立高校で英語教師として10年以上勤務するフルタイムワーママでした。
退職を決意した1番のきっかけは自分の子どもと向き合う時間が不十分だと感じたこと。
フルタイム勤務のため、朝はやくから夕方6時ころまで保育園に預かってもらう毎日。
しかもお迎えも近くに住む両親に頼むことが多くありました。
子どもと過ごす朝・帰宅後の夕食・お風呂・寝る前のわずかな時間。
そんな貴重な時間なのに仕事のストレスから、ちょっとしたことで子どもに強くあたってしまうことも。
なんのために働いているのか?
疑問を感じました。
こうした気持ちがきっかけで、子どもが小学校にあがるタイミングで退職を決意しました。
きっかけは子育てがメインですが、その他にも様々な要因があります。
その5つの理由を紹介します。
教員を辞めた5つの理由
長い労働時間で自分の時間がない!
フルタイム教員の労働時間は一般的に長時間です。
勤務時間は、8:30ー17:00 (学校によって多少変わる)という一般的なものです。
しかし、教員の仕事は、時間ぴったりに始まり、終わるわけではありません。
生徒は8時前から徐々に登校し始め、欠席連絡の電話も勤務時間前から入ってきます。
このため、7時過ぎには家を出なければなりませんでした。
また、放課後も、会議や部活動、生徒指導などで定時に帰れることはほぼありません。
たとえば、担任をしていると、イレギュラーな生徒・保護者対応もあります。
そうなると、何時に帰れるかわからない状態になることもあります。
自分の担当する部活は18:00までだったので、部活のある日は早くても18:00すぎに退勤でした。
帰ってからも子どもを寝かしつけるまで気が抜けず、自分の時間は寝かしつけ後のごくわずかな時間。
このように教員の長い労働時間の中で、子育てと両立するのは至難の技でした。
マルチタスクの教員の仕事が苦手
私が経験した公立教員の仕事は本当にマルチタスクです。
「教員の仕事といえば、授業を行うことでしょ?」
と思う人が多いと思いますが、それだけではありません。
ほかにもこんな仕事があります。
- ホームルーム経営
- 進路指導
- 生徒指導
- 分掌業務…学校全体を運営するための業務。グループに分かれて仕事を行います。例えば教務部という分掌では時間割や行事予定を作ったりします。
- 部活指導
- 清掃指導
などなど。
これでも氷山の一角で、こまごまとした事務仕事を入れるとほんとうにマルチタスクです。
私は、複数のことを一度に進めることが苦手で、とても負担に感じていました。
メインであるはずの教科指導の準備がおろそかになってしまうことも。
子育てとマルチタスクの教員仕事を両立することは本当に困難でした。
人間関係の構築が難しくて辛い
教員として当然、様々な人たちと関わる必要があります。
- 生徒
- 保護者
- 上司、同僚
生徒はまだ精神的にも未熟な部分もあるのが当然です。
そのため、反抗的であったり、前向きに学習に向かえなかったりする生徒もいます。
そうした一人一人の生徒と向き合う中で、教員も精神的に疲れたり、参ってしまうこともあります。
保護者への対応はとても神経を使います。
丁寧に行わないと、クレーム等につながることもあるからです。
教員の上司・同僚は年齢層が多様であるため、さまざまな価値観を持つ人が集まっているという特徴があると思います。
とくに公立の場合は定期的に異動があり、毎年新しい人間関係を築く必要があります。
プラスに捉えると人間関係がうまくいかなくても、異動(相手も自分も可能性)があるので人間関係をリセットしやすいともいえますね。
一方で、長期的な信頼関係が築きにくいという点もあると思います。
たしかに、様々な人々とコミュニケーションをとりながら仕事を進めていくことは、楽しくやりがいを感じるポイントであると思います。
しかし、子育てと両立する上で時間的・精神的余裕がない私にとっては、うまく人間関係をやりくりできず、ストレスになってしまっていました。
休みが取りにくくて忙しい
授業の関係もあり、なかなか普段休みが取れない教員。
「夏休みや冬休みがあるじゃん」
って思われることもしばしばですが、生徒が来ない時も、基本的には普通に勤務しています。
もちろん長期休みでは普段に比べると休みは取りやすいですが。
今後、子供が小学生になり、平日の行事などが増えることを考えた時…
毎回休みをとるのは厳しいな。と感じました。
気づくと有給が消化できずのこってしまう日々。
そんなこんなで、有給を消化できないまま、退職となりました。
自分と勤務校のミスマッチで辛い
公立教員あるあるだと思いますが。
教員と学校の間のミスマッチは起こりうると思います。
公立学校では、配属される学校によって、目指す学校像や生徒の実態は当然違います。
そこで、自分がやりたいと思うことと学校の目指すところが異なるということは多々あることです。
ちなみに勤務校は、大抵の場合自分が希望した場所ではなく、自治体が配属を決めた場所になります。
(ある程度勤務エリアの希望を出すこともできますが、100%叶うわけではありません。
特定の学校に行きたい!と言うことが可能な場合もありますがこちらも100%マッチするわけではありません。)
言ってみれば、公立教員って駒なんだなぁとつくづく感じます。
足りないところに属性が合いそうな教員を補充する…
こんな感じでたいていの人事は決まっていくのでしょう。
だから教員と学校のミスマッチは残念ながら起きてしまうのが現実だと思います。
生徒にとって一番かわいそうなことです。
自分がやりたいことはこういうことではないのにと思っても、歩調をあわせなければならないのが現実です。
そのような現実を受け入れて働き続けることが本当に自分が望むことか?
悩みましたが、退職を選びました。
教員を辞めた理由のまとめ
今回は教員を辞めたきっかけと具体的な退職理由について述べました。
きっかけは
- 子育てとの両立
退職理由は
- 長い労働時間で自分時間がない
- マルチタスクが苦手
- 人間関係の構築が難しい
- 休みが取りにくい
- 自分と勤務校のミスマッチ
です。
あくまでも、個人の経験に基づく見解や感想です。
人によって捉え方は異なり、もちろんやりがいをもってこの仕事に向き合っている先生方はたくさんいらっしゃいます。
子育てとの両立をうまくやりくりしていらっしゃる方もたくさん見てきました。
結局は、合うも合わないも人それぞれ。辞めるも辞めないも人それぞれ。
自分が納得できる道を見つけましょう!